あの日のことばを探し続ける

あの日こころを動かした、拾ったきりの思い出、忘れられない誰かのことば、感じたままに、綴ります。

ゆく年くるt、年が絶対にくると思ったら大間違いだ (2/2)

新年、明けました。

基本的に新年が明けておめでたいと思った事のない、戦争を知らない平和な子供たちなので、明けましておめでとうという言葉はどうもしっくりこない。

学生時代に親に連れられて初詣に行き続けたけれど、彼女もできなければ受験も落ち、部活もろくに出来ず、街行くカップルを見ながらもがき苦しむ死の人生を歩まされた僕にとって、神社に眠る神など憎たらしい存在でしかない。

あの時代にツイッターがあったら「死にたい」と書き込んでこ○されていたかもしれないので、アナログな時代で本当に良かったと思っている。

祈らなくなった今のほうがよっぽど平穏な暮らしができている。

なので、新年という区切りは大嫌いだ。ただ月がひとつ変わっただけだ。
新年だからと1月4日早々から会社に赴いて、神様よりも偉いと崇拝される社長様のありがたい挨拶を聞き、なぜか社長様よりもランク下の神様が眠る神社に行って商売繁盛の御参りをして、会社に戻って宴会する。

要するに起きて散歩して飲んでいるだけなので、無駄な行動してないで1月4日は是非休みにするべきである。
だから日本の生産性があがらnうわなにをするやめて。


新年明けましておめでとうございます。ぺこり。

しっかりと新年の目標を立てて、目標に向かって自分の人生を組み立てて行こう。
目標は、KGIとKPIで設定しよう。それも、定量的に、だ。

「今年は彼女をつくる」がKGI。1人作ればいいとする。

するとKPIは、たくさんある。
街コンに10回以上参加し、30人以上のLINEをゲットする。
Twitterのフォロワーを500に増やし、100人にDMする。
50人の子と、のべ80回デートする。
10人の子と、3回以上デートする。

それをExcelで管理する。1月は何回街コンに行って、何人とLINEして、何人と何回デートしたのかを管理する。


頭おかしいと思われるかもしれないが、会社が当然のようにしていることと何ら変わりはない。
定量的KPIを管理することが、業務進捗管理の基本だと、現在の経営業界でコンセンサスがとられている。

うちの会社にKPIなんて用語は存在しないという人は、それはおそらく社長が相当バカであるか、もしくは脈絡無き事情により高度経済成長期を生きたかつてのモーレツ社長と身体が入れ替わり、前前前世の経営理念を探し続けているだけであろう。

現代は違う。
新年の余計な宴会よりも休みを取り、年賀状はツイッターで済ませ、初詣には小銭でなくSiucaを持っていく。

年賀状がなくなり、みんなTwitterで「あけおめ!」を送る時代。
バルス!」をも凌ぐ圧倒的なツイート量で、年明けのサーバーをダウンさせる日本の伝統行事。

バルスする瞬間に「バルス!」という圧倒的量のツイートが流れるのと同じように、
須賀神社で二人が声を揃えようとした瞬間に「君の名は!?」という圧倒的量のツイートが流れるはずだったんじゃないのか。
みんないったい正月の夜23時に何をやっていたのか。

僕はというと、一人で。外をふらついていた。
外が寒いせいか、みんなコートとマフラーを着込んで歩いていた。幸せのしるしだ。

僕は心がマイナス50度にまで冷え込んでいるので、外気温が温かく感じてコートを着ない。
世界って暖かい。


さぁ、この暖かい世界で新しい年を生きて行こう。
今年も1年365日、水道をひねったら無事に水が出続けますように。