あの日のことばを探し続ける

あの日こころを動かした、拾ったきりの思い出、忘れられない誰かのことば、感じたままに、綴ります。

時差Bizとは何だったのか (2/2)

ただ一つ。会社に行かなければいい。
全員が同じ朝9時に会社に行こうとする仕組みが間違っているに違いない。

試しに、日々のつまらない仕事を思い浮かべてみよう。
朝に机に座ってメールチェックをし、たまに隣のどうでもいい男社員とどうでもいい世間話をし、出る意味の無い会議に駆り出され、アポイントとやらで客先訪問してなにやら天気や価格交渉の話などまったく生産性の無い会話を繰り広げて仕事をした気になる。会社に戻ってまたメールチェックをして日報などを書いて、残業時間を雑用整理に費やして帰宅。

なんてことはない。PCさえあれば、全て家でできる。

会議もSkypeでいい。生産性の無い世間話なんて不要だし、飲みたければLINEで誘えばいい。
アポイントだって直行直帰で問題ないし、天気の話だったらSiriとやってればいい。
会社に行かなければいけない理由を教えてほしいくらいだ。

職場に部下がいないと管理ができない。マネジメントができない。なるほど。
毎日直接会ってるにもかかわらずろくにマネジメントが出来てない中間管理職の人がよくそんなこと言うよ、ということだ。会っても会わなくても、できない人はできない。

対面の会話でないと理解ができない。なるほど。
それは言ってしまえば、物事を言語化する能力と読解力が欠けているだけだ。
言語化するということは思考するのと同じことだから、つまりその人は思考力が無い。


そう。会社に居なければいけない理由なんて、詰まるところどこにもないんだ。
「会社に居る」=「仕事を一生懸命がんばっている」というどこの学年で習ったかも定かでないこの方程式を、今すぐ頭の中から消せばいいだけのことだ。

会社に行かなくても仕事の出来る改革をすれば、自然と満員電車も無くなる。


***

職場改革で生産性向上。生産性向上で業績アップ。そんな寝言が経営の現場からは聞こえてくる。
でも、まぁなんだかんだ言って営業成績を挙げたければ経営者が取る道はただ一つ。
職場に若い女性社員をたくさん採用すればいいだけのこと。
そうすれば男性社員がやる気をだして、がんばって働くし、喜んで満員電車で通勤してくるだろうし。

どうしてそんな単純なことに気づかないのかと考えながら、もう5年以上もサラリーマン生活を続けてしまった。
僕も今のつまらない職場に転職してきてもうすぐ2年。いよいよ転職する準備ができている。
女性社員のたくさんいる、活気あふれる職場作りに熱心な社長からのお声掛けを、僕は待っている。