あの日のことばを探し続ける

あの日こころを動かした、拾ったきりの思い出、忘れられない誰かのことば、感じたままに、綴ります。

ずっと欲しかった日常は全て、「天気の子」が教えてくれた

あの日、僕にもずっと欲しかった、夢に描いた日常があった。“このまま”でいることを嫌がり、描かれた未来を変えようとして、ずっともがいていた。 3年、6年、いや、10年以上も、笑われるほどに、ずっと。 そんな僕でも、ようやく一瞬だけ手にした、ずっと追…

どうせ、すぐ忘れるから

僕は、記憶力が悪い。人の話はすぐ忘れるし、会った人の年齢や誕生日、家族構成も出身地すらも、すぐに忘れる。話されたことをすぐに忘れるから、たいてい女の子から怒られる。仕事で面談したクライアントの話もすぐに忘れるから、いつもメモを見返している…

退職しました

ブログというツールがここまで浸透し、みんなが書きたいことを自由に書くようになり、情報価値がこれほどまでに低下してしまったインターネットの世界。特にインフルエンサーでも芸能人でもない、どこで何してるのかも知らない他人がどう近況を報告しようが…

物事は俯瞰して見るべきだという、狭義的な教え

意識高い系の人たちが言うことばは、たいてい循環的に矛盾している。循環的に矛盾。このように難しい言葉をわざと使う時点ですでに意識高い系なのだが、つまりそっくりそのままお返ししますということだ。 あなたの言っていることは教科書的には正しいのかも…

自分なんて必要ないと思ってからが、はじまり

自分の存在って、なんだろう。世の中を忙しく生きていると、たまにそう思うことがあるだろうか。誰もが、必要とされたいと思っている。 それを友人に求めたり、仕事に求めたり、恋人に求めたりする。 ある人は、バーチャルの世界に求めたりもする。自分が生…

想い出のアルバムが流れるとき

思えばずっと、好きじゃない時間を過ごしてきた。高校で入った部活も、大学で少しは慎重に選んだはずのサークルも、受験のために通った予備校だって、 一度だって"やりたい"なんて思ったことはなかった。本当に欲しいものを追いかけて、 そのために、いくつ…

桜に背を向けたあと

4月。 入学とか入社とか、それぞれがおめでとうを受け止める季節。 気持ちも場所も新しく始められる時間なんて、めったに巡り会えません。 どうか、丁寧に過ごしてください。 きっとこれから、いろんな不安といろんな笑顔に包まれて、時間を積み重ねていくこ…

ITなんて、クソくらえ。

ITという言葉がこの世に登場したのは、もう何十年も前だろうか。 ポケベルという機械が登場し、誰かからのメッセージに心を躍らせる。 返事をしたくて、僕らは公衆電話に走った。PHSが僕らをつないだ日。 どこにいても電話ができるこの機械で、僕らは会話す…

一人一人が経営者として行動する、は大嘘

思えば、もう転職して2年が過ぎようとしている。 事実上の定時が22時。そこから残業してタクシー帰り。 上司にスケジュールを完全管理され、風邪をひいても休むことは許されず、指示は全て上層部からの丸投げ、部下の手柄は上司のもの、上司のミスは部下のも…

通過点を過ぎる時

東京では今日、桜が満開になったそう。 たったこの瞬間、力強く咲き誇る桜の花たちに、僕たちは何度も想い出を重ねようとする。そうしてずっと待っていた瞬間が、あっという間に過ぎようとしています。 きっとそれは、別れの時か。それとも、出会いを待ちわ…

起業に必要なものは、勇気なんかじゃない

世の中にいま、起業ブームが到来している。サラリーマンとして終身雇用される時代はもう終わった。 サラリーマンはカッコ悪い。 カイシャという枠組みに依存せず、自分の力を試してみたい。SNSがここまで浸透し、上の人間が下の人間の思考回路を支配すること…

春一番にさらわれた想い出

街中に小さな桜が咲いていました。 いつもより、ちょっぴり早いかな。 きっとこれから、寒い暖かいを繰り返して、季節がひと巡りするのでしょう。それぞれが、それぞれの道を選ぶ季節。 卒業を迎える方も、そうじゃない方も、一度立ち止まってみたりして。悪…

できない人はできる人論をつぶやき、できる人はそれを実行に写す

「デキない人 vs デキる人」論争が、日本の社会で盛り上がってから久しい。1:7:2の法則。 1割の秀才が7割の普通と2割のバカを養っているのが会社の実態なので、9割の人はできない奴に分類されるはずなのだが、 どうやら人間ってやつは「自分だけは違う。俺は…

できない人はできる人論をつぶやき、できる人はそれを実行に写す

「デキない人 vs デキる人」論争が、日本の社会で盛り上がってから久しい。1:7:2の法則。 1割の秀才が7割の普通と2割のバカを養っているのが会社の実態なので、9割の人はできない奴に分類されるはずなのだが、 どうやら人間ってやつは「自分だけは違う。俺は…

お金を稼ぐって、大変?(2/2)

みんな、気づいていない。 みんなが日々愚痴をこぼしながら、仕事が終わるのを今か今かと待ちわびて不穏な空気の中で過ごしているそのハコが、どれだけあなたを神対応で扱っているかということを。会社というそのハコが、中にいる人がたとえ何のスキルが無く…

お金を稼ぐって、大変?(2/2)

みんな、気づいていない。 みんなが日々愚痴をこぼしながら、仕事が終わるのを今か今かと待ちわびて不穏な空気の中で過ごしているそのハコが、どれだけあなたを神対応で扱っているかということを。会社というそのハコが、中にいる人がたとえ何のスキルが無く…

お金を稼ぐって、大変?(1/2)

サラリーマンにとっての仕事のモチベーションとは、給料である。というと、たいていの日本人から嫌がられる。 最近は少しずつお金を稼ぐことに対する日本人の抵抗感も薄れてきたものの、いまだこの国のお金嫌い文化は根強い。残業は正義。無賃労働は正義。社…

お金を稼ぐって、大変?(1/2)

サラリーマンにとっての仕事のモチベーションとは、給料である。というと、たいていの日本人から嫌がられる。 最近は少しずつお金を稼ぐことに対する日本人の抵抗感も薄れてきたものの、いまだこの国のお金嫌い文化は根強い。残業は正義。無賃労働は正義。社…

「雇用を生み出す」は偽りの正当化 (2/2)

街中を歩く人3大迷惑度ランキングは 「傘を横に持って歩く人」 「歩きスマホ」 「歩きたばこ」 の3つで占められる。傘を横に持って歩く人は逆に傘の先端でその人の顔をど突いて良いと思うし、歩きスマホしてたらたら歩いている人は後からど突いていいし、歩…

「雇用を生み出す」は偽りの正当化 (1/2)

月曜日。 誰もが、仕事に行きたくなくなる日。 誰もが、今日は早く帰ろうと思いながら会社に向かう日。

東京って、効率の悪い街なんだろうか (2/2)

僕らの欲望を果てしなく満たし続ける街、東京。 本当に、本当にこの街は便利なんだろうか。それとも、僕たちは東京で消耗し続けているのだろうか。 誰かが嘲笑していたように。

東京って、効率の悪い街なんだろうか (1/2)

1月24日月曜日、東京に雪が降った。子供たちは校庭に出て本気の雪合戦をして、大人たちは帰れなくなると分かったまま無駄に会社に行って無駄な仕事してたら、 結局帰宅困難になるという恒例行事。たった数センチ積もるだけで交通網がマヒし、ニュースで騒ぎ…

大人になるということ (2/2)

翻って、30を越えた僕は、大人なんだろうか。 自己分析的には、子供となんら変わりないと思う。日々言っていることなんて 「仕事行きたくない」 「明日から本気出す」 「リア充しね」 「おなかすいた」くらいなので、知能でいうとIQ30くらいだ。 これで毎月…

大人になるということ (1/2)

新成人のみなさま、成人おめでとう。さぁ、もはや何がおめでたいのか分からない。 17歳を超えた辺りから「大人になんてなりたくない!」と言い始める一般的な日本人に対して何をおめでとうと言っているのか。 こっちは死にたいくらいだ。

ゆく年くるt、年が絶対にくると思ったら大間違いだ (2/2)

新年、明けました。基本的に新年が明けておめでたいと思った事のない、戦争を知らない平和な子供たちなので、明けましておめでとうという言葉はどうもしっくりこない。学生時代に親に連れられて初詣に行き続けたけれど、彼女もできなければ受験も落ち、部活…

ゆく年くるt、年が絶対にくると思ったら大間違いだ(1/2)

12月31日。大みそか。今年も、もうすぐ終わろうとしている。どんな年だっただろうか。 今年は、どんなことがあっただろうか。来年の目標を決めようと意気込んでいる人もちらほらいるが、どうせ目標なんて「彼女つくる」くらいしか思いつかないし、それが叶っ…

迷ったら左、ではなく、時間がかかるほうを選べ (2/2)

クリスマスイヴの夜10時にくだらない文章を投稿するなという声が聞こえて止まないが、 何を隠そう、これは予約投稿だ。何も心配はいらない。予約投稿という優れたテクノロジーによって、僕はブログも気にせずクリスマスイブの夜を優雅に過ごす権利が晴れて与…

迷ったら左、ではなく、時間がかかるほうを選べ (1/2)

「理系にするか、文系にするか」 なんだかテクノロジーやら起業やら経営やらフリーランスという浮かれワードが叫ばれているこの時代、 12月も後半になり将来について考えながら受験勉強を控える学生は今頃、人生の岐路に立たされていることだろう。

ジョブホッパーにも市民権を (2/2)

能力がない。お金がない。スキルがない。人脈がない。時間がない。 こうした言い訳をすると、たいていのすごい人は「そんなの言い訳だ。行動してないだけだ。」と批判してきたりする。ホリエモンなんかはこうした論法が得意で、日曜の午後にカフェで優雅に本…

ジョブホッパーにも市民権を (1/2)

ジョブホッパーと呼ばれる人たちがいる。 次から次へと、毎年、いや、クォーターに一回くらいで転職して会社を飛び移っていく人たち。 同じ会社にいてもすぐに飽きてしまうか呆れてしまうらしく、転職癖がついているんだろう。転職理由なんて9割が人間関係、…