あの日のことばを探し続ける

あの日こころを動かした、拾ったきりの思い出、忘れられない誰かのことば、感じたままに、綴ります。

まだ宝くじで消耗してるの? (1/2)

「宝くじは、夢を買うもの」 vs「 夢はお金じゃ買えない」

ドリームマッチの決着は、半世紀以上にわたり平行線のまま。
人類はどうやら、夢とお金の理想の関係を解き明かすことはできないらしい。

お金儲けが夢であってはいけないと、誰が決めたんだろうか。
5,000兆円欲しい。


さて、5,000兆円とはいかないまでも、その5百万分の1、もはや計算合ってるかわからないが、その5百万分の1のお金をもらえる機会が、僕らには平等に用意されている。

年末ジャンボ宝くじ、10億円だ。

ジャンボ宝くじの当選額はかつての3億円から、今や10億円に跳ね上がった。
3,000円購入するだけで10億円が当たるという、素晴らしいレバレッジ投資。


ちなみにApple時価総額は約98兆円。(2017年11月14日現在、ヤフーファイナンスより)
10億円なんて眼中にない。
ティムクックさんなら、もしかしたら宝くじ業者を買収してくれるかもしれない。


年末になると、宝くじ売り場には行列が出来る。
有楽町の「よく当たる売り場」なんかは、iPhoneの新発売かと勘違いするほどの長蛇の列ができている。

みんな、楽してお金を手に入れたいのだ。正直でよろしい。
しかし、なぜみんな、宝くじを買いたがるのか。

宝くじが当たるかどうかの一切は、自分でコントロールできるものではない。
99.9999%の運と0.0001%の日頃の行いによって決まる。

働き方改革が叫ばれるほど社員をゴミのように扱う社会風土で、日頃の行いが良いとでも本気で思っているのか。
人身事故に毎日巻き込まれるようなの運の持ち主が、果たしてここぞとばかりに10億円を当てられるとでも本気で思っているのか。


では、99.9999%の運にかけるとしよう。

「宝くじ 当選確率」でググると、おびただしい数の検索結果が検索される。
どうやらみんな、くだらないことに数学脳を働かせるのが好きらしい。

確率論とはあくまでも数学の話。
確率なんて、頭の固い人を論理的に説得してねじ伏せるための、最も強力な詭弁でしかない。

当たる人は当たるし、当たらない人は当たらないのだ。
降水確率30%で雨に必ず降られる僕のような人間もいるし、うまく雨をかわして華麗に生きているイケメンもいるのだ。