あの日のことばを探し続ける

あの日こころを動かした、拾ったきりの思い出、忘れられない誰かのことば、感じたままに、綴ります。

僕がスポーツ観戦を嫌がるわけ (2/2)

理由は2つある、という言い方をすると、頭良く聞こえるのでおすすめ。
MBAホルダーはみな、こういうプレゼンを行うことが知られている。3つあると言うとなお良いらしい。



まず、自分の力ではどうにもならない他人の勝手な行動結果で、自分の感情が左右されるのが意味不明。
感情の無駄でしかない。

阪神が負けた次の日に上司の機嫌が悪くなるというのが僕の元いた会社の定例であったが、
僕は常日頃から、負けた次の日は阪神に慰謝料と損害賠償を請求したいと思っていた。
なぜ勝手に試合して勝手に負けたあなた達のせいで、甲子園球場から20kmも離れたこっちの会社にまで支障が出なきゃいけないのか。


次に、結果が全てと言いつつ、負けてもよくがんばった内容は良かったとかいって、言ってることとやってることが一致せずに転々とするいい加減さが意味不明。

サッカーなんて、勝ってるときはあと5分だ!!って喜んで実況するくせに、負けてると”まだロスタイムは1分あります” なんていきなり時間感覚を変えてくる。
情緒不安定なんじゃないだろうか。

そもそも、絶対に負けられない戦いでいったい何回負けているのか。



かくいう僕も日本代表の試合があると、とりあえずHUBに飛び出す。日本が負けても別に何とも思わない。
でも、勝ったらみんなで騒いでハイタッチして乾杯する。
その一瞬が楽しくて、試合を見に行くことはある。

結果はどうでもよくて、なんかよく分からないけど一瞬をその場のみんなで共有して笑顔になれることがうれしいのだ。
日本がやられたら、鞍替えして隣で飲んでるニュージーランド人とハイタッチすればいい。

そして飲み屋にいれば、そこにビールがあるからテンションはスタジアムの何倍にもなるから嬉しい。 (つまり、ただの飲み好きだ)

そう。スポーツ観戦なんて、誰かとその一瞬を共有するためのツールでしかない。



さて、数年後にはこの東京でオリンピックというリア充イベントが開催される。

「深夜までオリンピック見てて、寝不足です」という言い訳が会社で使えなくなり、仕事をさぼることができなくなるから、
地元開催はどうもよろしくない。
できればメキシコあたりでやっていただきたい。


とにかく、みんなで試合を盛り上げて、みんなでその一瞬を共有して最高の思い出を作ろうじゃないか。
そのための絶好の舞台が用意された。


あとはみんな、その一瞬の笑顔を共有できる”誰か”を見つけるだけだ。