あの日のことばを探し続ける

あの日こころを動かした、拾ったきりの思い出、忘れられない誰かのことば、感じたままに、綴ります。

僕がスポーツ観戦を嫌がるわけ (1/2)

僕が今勤めている会社は、古き良き日本の伝統会社のように、机が縦長に並べられ、いくつかの島が出来ている。
外資系のくせに。
パーティションがあるもののほとんど機能しておらず、会話も丸聞こえ、目線も丸見え。
どう考えても経費の無駄遣いなんだけど、もったいないのでパーティションに画びょうを刺して遊んでいる。

僕の後ろでは今日も元気に、野球好きの二人が昨日の巨人戦とかつての巨人の栄光について熱い議論を交わしている。



業務中に趣味の話で盛り上がってても同じだけの給料をもらえるんだから、やはりサラリーマンはいかに仕事をしないで金を貰うかを真剣に考えるべきだ。
意識高い系の人ほど、損をするのがこの日本社会。

ちなみに年収500万円の人が一日8時間勤務だとしたら、時給換算で2,500円。
一日3時間しか仕事をしないで済むとすれば、時給6,800円。なんと年収1,300万円に相当する。
みんな、真面目に仕事なんかするな。そのくだらない仕事は、君じゃなくてもできる。


「趣味はなんですか」
「野球観戦です」

だいたい、趣味はなんですかという質問自体が違和感でしかなくて、
お互いの好きなことなんて会話の中で聞いていくのが自然だろとか思っていたんだけど、どうやら合コンではこれが普通らしい。

人に言えない趣味を持っていることが、どれだけこの世の中で生きにくいことなのかをもう少し義務教育で教えたほうがいい。

学習院のように、「趣味はバイオリンです」とでも答えておけばいいのか。


僕は、スポーツ観戦が嫌いだ。
というか、むしろ適当にスタジアムに行って試合を見ずにビール飲みながら談笑している時間は好きだ。(つまり、ただの飲み好きだ)
けれど、何かごひいきのチームを作って応援することが嫌いだ。

サポーターと呼ばれる人たちは、どうやら時に暴動を起こすらしい。
自分の好きなチームがけなされたり、敵チームの好プレーや自分たちのチームのひ弱なプレーが気に入らないらしい。
好きなものは人それぞれ、好みも嗜好も人それぞれ。誰もが特別なオンリーワンなのに、どうして人類は50年以上も巨人vs阪神で争い続けるのか。
たまには巨人 vs 浦和レッズで争ってもいいんじゃないだろうか。


とにかく、僕はスポーツ観戦が嫌いだ。
理由は2つある。