あの日のことばを探し続ける

あの日こころを動かした、拾ったきりの思い出、忘れられない誰かのことば、感じたままに、綴ります。

会社が嫌なら、辞めればいい (2/2)

ただ一つ、僕の行動を縛りつけていた物があった。
お金だ。

お金を得るソースを、会社に依存していた。
もし今会社を辞めたら、お金が全く入ってこなくなる。それはまずい。

家賃も払えず、スマホも使えず、お風呂も入れないのはつらい。


そうだ。それなら、複数のソースから収入が得られる状態にしておけばいいんだ。
そうすれば、いつ会社を辞めてもいい。

例えばこんな風に収入源が分かれていたら、
たとえ会社を辞めたとしても、生活に困らない程度の収入は確保できる。
僕はそれを紙に書き出してみた。


なんだ。会社を辞めても、お金は稼げるじゃないか。


じゃあそれでも、会社に行くのが嫌なのになぜ辞めれないか。
やはり、こいつ。お金だ。

収入が安定しないのが怖い。
確かに会社にいても辞めても、ある程度のお金が手に入る。
でも、会社員のほうがずっと楽。黙っていてもお金がもらえる。
しかし、大切な時間を犠牲にすることになる。

一方で、株もアフィリエイトフリーランスも、
明日お金がもらえるとは限らない、リスクと隣り合わせの毎日。


安定を求めている以上、サラリーマンの世界に従わなければならない。
それが嫌なら、リスクを取って、会社を辞めて独立すればいい。

“理想を言うな”と言うだろうか。”現実を見ろ”と言うだろうか。
でも、それができないのは、きっと未来の自分に自信がないからだ。


新入社員だった頃の僕は、会社を辞めることが人生の一大事だと思っていた。
そんな僕も今では転職をして、別の会社で働いて2年目になる。
なんてことはない。普通に生きている。


だからきっと、起業でも同じだと思う。
もう僕は転職なんてするつもりもないし、中途半端な転職じゃ人生は何も変わらない。

やっぱり、起業は少し怖い。
でも、恐怖を感じているのは、過去を振り返ってしまうのは、きっと頭が暇だからだ。
恐怖を振り切る早さで走っていれば、思い出を振り切る早さで走ってしまえば、怖いと感じる暇もなくなるはず。


そう信じて、今日も自分に言い聞かせている。
“会社が嫌なら、辞めればいいのに”